進化=環境変化への適応 2024.02.24

「進化」とは、環境変化に対する生存戦略の最適化適応の連なり、と要約できよう。だから3億年前に出現したゴキブリといえど、現代までにそれなりの進化を経ているはずだ。「進化が止まってゴキブリのままでいる」わけでは決してないだろう。進化の本質は、「不完全なコピーによる遺伝的増殖」である。「ある存在」が在り、それが「自分自身のコピー」を作る性質を持っているとしよう。でもそのコピー作業は必ずしも完璧ではなく、原本とは若干違う写本が出来てしまう。その写本がその時代の環境に合っていなければ死滅するし、適応していれば存続し、適応度がもっと高ければ更に繁茂する可能性が生ずる。
3億年前のゴキブリの形態は、現代のゴキブリとほとんど変わらないと言われている。でも、外観だけ見て「進化が止まっている」、とは決して言えないであろう。代謝、神経系、体の微小な形態等、絶え間なく環境適応のための進化が進んでいたと考えるのが妥当であろう。
翻って、人間って何だろう?どうなるのだろう?
ただ言えるのは、「不完全なコピーによる遺伝的増殖」は、天命ではない。たまたま「そんな物質が出来てしまった」にすぎないことだ。ここから考え始めよう。

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