マン・マシンの難しさ

40年ほど前、研究所のシステム開発をしたけど、マン・マシン・インターフェースに手こずった。当時は、「お客様は神様」という呪縛が私のアタマの中にあり、エンドユーザである研究員の文句・要望を聴きながら、できるだけそれらに沿えるように対話画面を設計・構築していた。無理難題に対しては「技術的に無理」と言って勘弁してもらっていた。全員の要望を全部盛り込むことは不可能だった。当時、私の心はボロ雑巾のようになっていた。で、理想的な「モノ」は「人の手に馴染むもの」であり、そのようなソフトを作りたい、と夢見るようになった。
最初は無骨・無粋で痒いところに手が届くシロモノなんだけど、使っているうちにウザいところが消え、無意識に自分の体の一部みたいになっているモノ。そんなマン・マシン・インターフェースができれば良いのになー、っと思っていた。
ところが現在一体どうなっているのか?! いろいろな対話画面があるけど、どれもこれも不親切極まりない。私が生きているうちに何とかしてくれー! 特にJRの新幹線乗換口にあるキカイ。在来線の駅からICOCAで入って別の駅で新幹線に乗ろうとしたら、ICOCAでのぞみ料金が払えない。係員に尋ねると、一旦外に出てからICOCAで新幹線の切符を買ってください、と。だったら、在来線でここまで来た料金はどうなるの?と訊き返すと、それはそれで払ってもらいます、と。バカ言ってんじゃないよ!怒るよ!本当に!

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